医業類似行為

マッサージ(類似行為)の目的は3つに別けられる。そして「派遣マッサージ」は風営法による規制が必要だ。

新井浩文容疑者の受けていた「マッサージ」について解説する記事が多く出回っているが、あん摩マッサージ指圧師の免許に触れている記事は見当たらない。 headlines.yahoo.co.jp この記事では(性)風俗店か否かだけを問題にしている。 以下、上記記事より引…

爆発物取締罰則と医師法17条、あはき法12条の対比

前回の記事では、昭和35年判決に関し、人の健康に害を及ぼす虞の立証は必要無く、無免許業者がおそれが無いことを証明できなければ違法施術と判断して良い、という趣旨で書いた。 binbocchama.hatenablog.com その考えを補強するために、爆発物取締罰則を…

医業類似行為の違法性の認定は「人の健康に害を及ぼすおそれ」について「判断」すれば良く、立証までは必要ない。

昭和35年判決ですが ところで、医業類似行為を業とすることが公共の福祉に反するのは、かかる業務行為が人の健康に害を及ぼす虞があるからである。 それ故前記法律が医業類似行為を業とすることを禁止処罰するのも人の健康に害を及ぼす虞のある業務行為に…

難聴を治癒すると称して祈祷と療術を施し高額の料金を取得した行為に公序良俗に反する部分があるとした事例

消費者庁がまとめてた、消費者問題に関する裁判例の資料【PDF】です。 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/consumer_contract_act/review_meeting/pdf/140917_shiryou01-3.pdf タイトルの裁判例は、PDFの一番最後のページに書いてありま…

あはき柔広告検討会議事録における、柔道整復師の業務範囲

柔道整復師法成立過程における国会議事録の記事はこちら。 binbocchama.hatenablog.com もっぱらの要旨は 柔道整復師の場合は、その沿革等において、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等とは異なる独自の存在を有しており、また、その施術の対象も、…

タトゥー無罪判決を読んで

タトゥーの彫師が大阪地裁で医師法違反の有罪判決を受け、大阪高裁で逆転無罪判決を受けたのは報道の通りである。 裁判所サイトに控訴審の判決文が掲載されたので思う所を書いていく。 http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail4?id=88172 本文だが、ま…

昭和35年判決が無ければシャクティパット事件は防げたはず。

前回はあはき法制定時の国会議事録から、医業類似行為の禁止(第12条)の目的として、適切な医療受診の機会の逸失(消極的弊害)の防止が有ることを書いた。 今回は消極的弊害を防げなかった事例として、いわゆるシャクティパット事件(成田ミイラ化遺体事…

あはき法制定時の国会議事録(12条関連)

あはき等法は明治四十四年内務省令第十号(按摩術営業取締規則)、明治四十四年内務省令第十一号(鍼術灸術営業取締規則)、昭和二十一年厚生省令第四十七号(柔道整復術営業取締規則)、昭和二十一年厚生省令第二十八号(按摩術営業取締規則、鍼術灸術営業…

茂木敏充大臣と日本リラクゼーション業協会の関係に関する国会質問

茂木経済再生相に国政私物化疑惑/リラクゼーション業協会を支援 献金・パー券で資金受ける/「日曜版」報道 11月、赤旗新聞が茂木大臣と日本リラクゼーション業協会との関係について報じる。 茂木(もてぎ)敏充経済再生相に“国政私物化”疑惑が浮上しました…

昭和35年判決は他の大法廷判決と矛盾し、その維持は憲法25条第2項、憲法41条に違反する。

国家資格者が原告となって、あはき法12条の法解釈を裁判所に求める方法は紹介した。 binbocchama.hatenablog.com では12条について判断してもらえるようになった場合に判例変更が可能かどうか、考えてみよう。 上記の他に消費者が、整体やカイロなどの医…

不正競争であるかどうかを判断するために、非弁行為(要免許行為)か否かを判断した裁判例

裁判所 | 裁判例情報:検索結果詳細画面 上記判決は、弁護士である原告らが,ネットの誹謗中傷記事削除などを唄うコンサルティング業者である被告を不正競争(品質誤認惹起表示)であるなどとして、慰謝料を求めた事案の控訴審である。 前掲判決文(PDF)の7…

無資格者批判を批判する鍼灸マッサージ師達は、消費者保護についてどのように考えているのだろうか?

binbocchama.hatenablog.com 医療目的でなければマッサージに免許は不要、と主張する齊藤惠氏の記事に対し、上掲の批判記事を書いた。 で、下記のように無資格批判よりも顧客・患者に選ばれるようにすべき、という意見が出される。 無資格者を批判してもしょ…

医療目的で無ければマッサージに免許は不要、と主張する欺瞞的な鍼灸マッサージ師兼フリーライター、齋藤惠氏

www.tenishoku-serapisuto.net こんなブログ記事がTLに流れてきた。 当該ブログの執筆者 当該ブログ記事の内容 齋藤惠氏の、無免許マッサージの危険性に関する認識 齋藤惠氏の欺瞞性 無資格施術の経歴と、無資格施術を擁護する心理 その後のツイッター 当該…

「当分の間、取締りを行わなくても差し支えないこととします」という行政通知

この度の北海道胆振東部地震の被災者の皆様にお見舞い申し上げます。 さて、今回の地震で下記のような通知が消費者庁から出されております。 平成 30 年北海道胆振東部地震を受けた食品表示法に基づく食品表示基準の弾力的運用について誇大広告や産地偽装が…

無免許柔道整復での逮捕

www.chibanippo.co.jp 以下引用(強調、着色は筆者による。) 無資格者に柔道整復の施術をさせ療養費をだまし取ったなどとして、県警生活経済課と松戸署は11日、柔道整復師法違反(業務の禁止)と詐欺の疑いで、「なゆほ整骨院秋山駅前院」(松戸市秋山1…

性風俗店における無免許マッサージ(性的でなくて、疲労回復などを目的とする)

kutabirehateko.hateblo.jp 導入部を要約すると、疲労困憊で深夜に家でマッサージをして欲しいが、デリヘルなら来てくれるだろうか?とつぶやいたところ、フォロワーから回春マッサージ系のデリヘルを提案され、頼んでみた、という感じである。 デリヘルって…

あはき柔等の第1回広告検討会議事録より、その2:無資格者問題

その1は下記記事。 binbocchama.hatenablog.com なお、法律家の構成員が「医業類似行為」と表現しているのは、あはき柔および人の健康に害を及ぼすおそれのある行為(又は届け出医業類似行為)を指すと思われる。 ○小川代理(日盲連) 実際、あん摩、はり、…

あはき柔等の第1回広告検討会議事録より、その1:柔道整復師の不正広告の対応は根性論である。

本年5月10日より、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会が開催されている。 www.mhlw.go.jp 第1回の検討会の議事録が公開されたので忘備録として抜粋しておく。 www.mhlw.go.jp 検討会の構成員 まず、検討会の…

無免許マッサージは名称を変えれば合法になるわけではない(キャバクラヨガ関連)

下記の記事を読まれてない方は先に読んで欲しい。 binbocchama.hatenablog.com 文春で「キャバクラヨガ」と呼ばれたポジティブスターヨガ(PSY)で、「指圧マッサージ」というメニューがあった。 業として指圧、マッサージを行うためにはあん摩マッサージ指…

あはき法に関わると思われる最高裁判所大法廷判決

本日は憲法記念日である。 なので、あはき法に関わると思われる最高裁判所大法廷判決を見ていこうと思う。 大法廷と小法廷の違い 昭和34年7月8日判決歯科医師法違反事件(昭和33(あ)411) 昭和35年1月27日判決あはき法第12条違反(医業類似行為)(…

ポジティブスターヨガがキャバクラヨガで無ければ林芳正大臣に、文部科学大臣としての資格が無い。

時系列 政治家が合法な性風俗店やキャバクラに通うなら問題無い。 業としてマッサージ・指圧を行うにはあん摩マッサージ指圧師の免許が必要である。 文部科学大臣はあん摩マッサージ指圧師の養成校の認可権限を持つ。 盲人のあん摩マッサージ指圧師の保護規…

あはき法における文部科学大臣の記述

とりあえず、あはき法における文部科学省令、文部科学大臣の記述のみを書く。 e-Gov法令検索 第二条 免許は、学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第九十条第一項の規定により大学に入学することのできる者(この項の規定により文部科学大臣の認定した…

立法権の尊重と、それを無視した昭和35年判決

gendai.ismedia.jp 私としては記事内容に賛成はしないが、私や業界にとって合憲限定解釈に関する重要な知見があると思われるのでメモとして残しておく。 「一票の格差」訴訟で、最高裁が「先例」として引き継いでいるのが、1964年2月の大法廷判決への「補足…

HS式無熱高周波療法の危険性に関する判断。

単なる覚書。 平簡易裁判所昭和28年4月16日判決より 弁護人はH・S式無熱高周波療法を業とすることは憲法第22条に保障されている自由な職業であり且この療法は全然無害で何等公共の福祉に反しない、従って被告人の行為は処罰の対象とならない旨主張する、 こ…

無免許医業者の損害賠償を裁判所は認めない。

入れ墨店の競業禁止条項に関する裁判である。 業として入れ墨を彫るのは医師法第17条に反するのはタトゥー裁判で示されたとおり。 binbocchama.hatenablog.com ---(2018/11/26追記)---- 11月22日にタトゥーに関しては無罪判決が出されております。 【…

整体やリラクゼーションなどと不正競争防止法(品質誤認惹起表示)

本日、新聞に入っていた整体院のチラシ。整体師(有国家資格)とある。整体師には国家資格は無い。事実誤認を与える経歴だ。国家資格があるなら「経歴、症状名、施術費用など」は広告出来ない。整体師と名乗れば「違法行為」にならないのか?法律を逸脱する…

タトゥー裁判の判決文を読んで。

タトゥーアーティスト(彫師)が医師法違反に問われた裁判の判決文が公開されている。 camp-fire.jp 一審判決時にも記事は書いたが、判決文の公開によりいろいろな意見が述べられている。 改めて記事を書いてみる。 一般人による医行為の理解 - びんぼっちゃ…

整体と春日野部屋の暴行事件

※2018/01/30追記 下記記事によると 国技館の診療所に書いてもらった紹介状を兄弟子が取り上げていた。 国技館の診療所には首から上を撮影できるレントゲン撮影装置がなかった。 ということらしい。 www.zakzak.co.jp 追記終わり。 春日野部屋の元力士が兄弟…

日本の(誰でも名乗れる)カイロプラクターは海外の文献を効果の根拠とすることはできない。

あけましておめでとうございます。 新年の抱負として資格所得を目指す人も多いかと思いますが、整体師、カイロプラクター、リラクゼーションといった脱法業務の資格商法にだまされないように気をつけてください。 医師、歯科医師以外に合法的に独立判断で施…

NHK、ドキュメント72時間「“コリ”にまつわるエトセトラ」の何が問題なのか?

11月24日(金曜日)にNHKのドキュメント72時間で「もみほぐし屋」が取り上げられている。 www4.nhk.or.jp この番組に関し、あん摩マッサージ指圧師達が異議を述べているが、なぜ異議を述べているのか、書いていこうと思う。 なお、この記事の写真は録…