問診・診察とカウンセリングの違い

診察やその一部である問診は医行為である。

それ故、整体やカイロ、あるいはリラクゼーションなどと称する無免許マッサージ業者はそれらの用語を使わず、「カウンセリング」と称することが多い。

 

例えばこんな風に。

feelings-seitai.com

 

>1)身体の痛みや違和感、不安など具体的なヒアリング

 

とあるが、それって症状ですから、問診に該当しますね。

病院や薬のことも聴いている、ということは病歴を聞いているも同然で、まさに「問診」です。

 

裁判所 | 裁判例情報:検索結果詳細画面

 

断食道場の入寮者に対し、いわゆる断食療法を施行するため入寮の目的、入寮当時の症状、病歴等を尋ねる行為(原判文参照)は、その者の疾病の治療、予防を目的とした診察方法の一種である問診にあたる。

 

>2)姿勢、骨格の歪み、筋肉の緊張などの身体の状態のチェック

>3)ヒアリングとチェックから身体の現状をお話しします

 

チェックと称していますが、検査しており、その検査結果から身体状況を把握し、患者さんに身体状況を告知しており、まさに診察行為です。

 

というわけで、「カウンセリング」って無免許業者が医行為である診察行為をごまかす単語として使っているわけですよね。

 

しかし、診療所でも「カウンセリング」という言葉を使ってる例を見つける。

ニセ医学批判のブログを書かれている桑満先生の五本木クリニックのサイトである。

www.gohongi-beauty.jp

 

スクロールとしていくと「治療の流れ」に「1 診察・カウンセリング」とあります。

医師であれば上記のような「カウンセリング」という言葉で誤魔化さなくても良いので、どう違うか、桑満先生に聞いてみたところ

 

 

とのことでした。

美容領域ですので、お客さん(病気でないのに患者さんというのは抵抗がある)の美容的な希望を聞き、その実現の可否や、より希望を満たせる提案を行う、という趣旨のようです。

 

痛みや動作障害を目的にしている人に聞いた場合は問診と判断されています。

 

トレーニングの分野ですと体が普通の状態で、より良い動作を行うために身体状況の確認を行うのは診察ではなく、「カウンセリング」や「チェック」で良いのかもしれません。

 

医行為の定義では目的を治療に限定はしていないのですが、診察行為は病的状態を判断する行為に限定されるのかもしれません。

 

まあ、施術目的が何であれ、行う施術の安全性確保に必要であれば病歴の聴取や検査は医行為と言えるでしょう。