ラフィネ本社社員の新型コロナウイルス陽性。ラフィネは感染情報の隠蔽を図ったのか?

2020年5月1日追記

河北新報が今回の件について報じる。

 ラフィネの社員、感染確認は18日 イオンには24日連絡


 社員が新型コロナウイルスに感染したマッサージ店「ラフィネ」の運営会社ボディワーク(東京)は27日、感染確認は18日だったと公表した。社員は県内在住でイオン仙台幸町店(仙台市宮城野区)と多賀城店(多賀城市)の入居テナントを12、13日に訪問したが、イオン東北(秋田市)に連絡したのは24日だった。
 ボディワークによると社員は14日に発症、18日に陽性が判明し、20日から入院中。同社は国の定義変更で店舗スタッフが濃厚接触と通知された22日まで営業を続け、23日から休業した。
 24日にはスタッフの検査が必要との連絡を受け、イオンの内規に基づき報告。イオンは同日夜から26日朝まで2店を全館休業し、テナントや共用スペースの消毒作業を実施した。
 社員は接客や施術は担当せず、スタッフも検査で全員陰性だったという。
 同社の担当者は「保健所の意見に従って対応したが、公表が遅れたことはおわび申し上げる」と説明した。

2020年04月29日水曜日

https://www.kahoku.co.jp/special/spe1211/20200429_15.html

 

 (2020年4月27日追記) ラフィネ、本感染について発表する。

ラフィネの発表文

ラフィネの発表より転載。改行、強調、装飾は筆者による。

赤字は保健所の判断・行動青字はラフィネ側の判断・行動など。

 当社社員 1 名(宮城県在住の社員(以下、該当社員))からの新型コロナウイルス検査の結果が陽性であったとの報告を受けて、今日(4/27)までの経緯をご報告致します。

[経緯]
4/12(日)該当社員、ラフィネ イオン仙台幸町店 巡回。
4/13(月)該当社員、ラフィネ イオン多賀城店 巡回。

(略)

4/18(土)

検査の結果、陽性の判定。

保健所から該当社員に聞き取りがあり、過去14日間の行動歴および接触歴の詳細を報告。

保健所から「濃厚接触者は発症以降に接した人」との説明があり、濃厚接触者は「同居の家族のみ」と報告。
保健所に該当社員から他の人物(セラピスト)への感染可能性について質問。

「店舗巡回は発症前日(4/13)までで、発症後(症状が出始め4/14)であればウィルス感染の可能性があるが、13日までは全く症状が無かったため感染の可能性はない」との回答を受けた。

また店舗スタッフ(セラピスト)が濃厚接触者には該当せず、該当社員からの感染リスクもないことから、保健所として休業は求めないとの回答のため、本社の判断として保健所の見解に沿って、休業の必要は無いと判断。

 

4/19(日)~22(水)

2 店舗(ラフィネ イオン多賀城店、ラフィネ イオン仙台幸町店)通常営業。


20(月)に該当社員は入院。

 

4/22(水)

該当社員に保健所から「濃厚接触者の定義が変更(発症前の2日間に接触した人も濃厚接触となる)」との連絡があり、改めて 12、13日の行動歴や接触者についてのヒアリングを受ける。
定義の変更及び、「ヒアリング内容をもとに保健所にて濃厚接触者の該当を確認し連絡する」との指示から、4/23~ラフィネ店舗の休業を決定

 

4/23(木)

事前の休業決定及び、宮城県の休業要請指示に従い、2店舗(ラフィネ イオン多賀城店、ラフィネ イオン仙台幸町店)は当面の間 休業。

午前中、該当社員に保健所から連絡があり、濃厚接触者の該当が店舗スタッフ(セラピスト)までとなる旨伝えられる。

午後、保健所から該当する濃厚接触者に電話で過去2週間の健康状態の確認が行われた。

 

4/24(金)

午前中、保健所から該当社員の上長へ、該当する濃厚接触者のPCR検査が必要との連絡があり、イオン側に状況説明。

夜、イオンよりイオンの内部規定で臨時休業し消毒することの報告を受け
る。

イオン2店舗のWeb サイトにて「ラフィネ本社スタッフ 」陽性との掲載。

 

4/25(土)

消毒清掃のため、イオン臨時休業。

PCR検査をした店舗スタッフ(セラピスト)全員の陰性を確認

 

https://www.bodywork.co.jp/static/data/notification_corona20200427.pdf

18日以降の状況:定義変更や緊急事態宣言など

18日にイオンに報告しなかったのは、感染能力が発症前には無い、と保健所から説明を受けたため、という事になっている。

実際、20日に濃厚接触者の定義が変更された。

新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2020年4月20日暫定版)

なので、22日に保健所から連絡が来るまで営業を続けていた事自体は仕方ないところもある。緊急事態宣言は16日に全国に拡大はされていたが。

ただ、23日から休業を決めたなら、その時点(22日)で、イオンに報告すべきでなかったのか?

緊急事態宣言が全国に拡大しており、施術業務が濃厚接触に当たるから、イオンに対し、休業の説明は成り立ったのだろうが。

そして宮城県も25日から休業要請を行う旨、発表していた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため,県の要請や協力依頼に応じて,令和2年4月25日から同年5月6日までの間,施設の使用停止や営業時間の短縮に全面的に協力いただける中小の事業者に対し,県・市町村から協力金を支給します。

(仮称)宮城県新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金について - 宮城県公式ウェブサイト

ラフィネ イオン仙台幸町店のブログでは

サロンのNEWS 投稿日:2020/4/22
臨時休業のおしらせ


平素はラフィネイオン仙台幸町店をご利用くださり誠にありがとうございます。

昨日の宮城県からの「緊急事態宣言に伴う休業・時短要請」に伴い、当店は明日23日以降の営業を見合わせることになりました。
営業再開時期は、未定となっております。再開時期など、詳細は店舗のSNS(ブログ、ホットペッパーサイト)でお知らせしていきます。

お問い合わせに関しましては大変お手数ですが、ラフィネ公式ホームページの「お問い合わせ」にて承りますのでそちらにご連絡をお願いいたします。

ご迷惑をかけて、申し訳ございませんがご理解のほどよろしくお願いいたします。

ラフィネイオン仙台幸町店セラピスト一同

https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000394182/blog/bidA033960291.html

と、本社社員の感染には触れず、宮城県の要請を理由に上げて休業している。

店舗スタッフのPCR検査が必要だからイオンに報告したのか?

25日から休業要請期間に入り、27日には店舗スタッフの潜伏期間(2週間)も終わる。 

しかし、24日、保健所から店舗スタッフのPCR検査が必要と告げられる。

 

もし、検査で陽性が出たら?

さすがに店舗スタッフに陽性者が出たらイオンに報告しないわけにはいかないだろう。

店舗スタッフが陽性だったら、保健所は濃厚接触者を特定し、健康状態の経過観察が必要となる。

他のテナントの従業員や、イオン従業員との濃厚接触も考えられる。

保健所が調査するまでイオンに黙っていたら信用問題になるわけである。

 

だから24日にイオンに状況を説明した、と考えるのは穿ち過ぎだろうか?

 結果的に店舗スタッフは全員陰性だったが。

 

 22日の時点でイオンに報告していれば、このように勘ぐられることも無いのである。 

 (2020/05/04追記) 本社スタッフ、退院する。

5月3日にラフィネは本社従業員が退院したことを発表した。

新型コロナウイルス検査の結果が陽性であった当社社員 1 名(宮城県在住の社員(以下、該当社員))ですが、順調に快方に向かい、退院しましたのでご報告いたします。
現在は自宅待機し、健康観察を行っている状況です。
4/25 に陰性を確認した他スタッフにつきましても健康状態の確認を継続しており、現時点において異常等の報告はございません。 

https://www.bodywork.co.jp/static/data/notification_c20200503.pdf

 

以下の文章はイオンがラフィネ本社スッタフの陽性を発表し、営業を休止した時に書いたものである。

イオンによる、ラフィネ本社スッタフの、新型コロナウイルス陽性報告と臨時休業のお知らせ

ラクゼーション業のラフィネ(株式会社ボデイワーク)の本社スタッフが宮城県のイオン多賀城店、仙台幸町のテナントに入っている店舗を2020年4月12日、13日に巡回した。

その後、イオン多賀城店、仙台幸町店から下記の臨時休業の案内が出される。

当店に入店しているテナントのラフィネ本社スタッフが、新型コロナウイルス感染症の検査にて陽性反応が出たことを、2020年4月24日(金)に確認しました。

https://www.aeon.com/bucket/s/store/public/pdf/585996.pdf

 

ラフィネ(株式会社ボデイワーク)の本社は

〒107-0052 東京都港区赤坂1-1-14 野村不動産溜池ビル1階

である。

会社情報 | 株式会社ボディワークホールディングス

 

宮城県新型コロナウイルス情報のアカウントがツイートしているように、宮城県では4月24日に陽性が判明した人はいない。

県内の発生状況 - 宮城県公式ウェブサイト

そうなると東京から来た人だと推測するのが常識である。

4月7日に東京都を含む7都府県に緊急事態宣言が出され地方への移動を自粛するように求められた。

本社スタッフが店舗に立ち寄った12,13日はすでに移動を自粛すべき期間であり、この出張について、ツイッター上では強く非難されている。

陽性になったラフィネ本社スタッフは宮城県在住か?

しかし上記のツイートに対し、本社スタッフは宮城県在住であり、東京都から来たのではない旨を主張するアカウントが2つほど出てきた。

うち1つはアカウントごと削除した。

もう一つのアカウントはラフィネのセラピストと名乗っている。

この記事の作成中に下記ツイートは削除された。

https://twitter.com/tomikichiii/status/1253937939618263043

f:id:binbocchama:20200425201202p:plain

ラフィネ本社スタッフが仙台在住だと主張するツイート


 

と、本社スタッフが仙台市在住であると主張した。

本社スタッフが宮城県在住なら、ラフィネが陽性の報告を遅らせたことになる。

ラフィネのセラピストと名乗るアカウントは

https://twitter.com/tomikichiii/status/1253939878217175041

f:id:binbocchama:20200425201241p:plain

店舗スタッフが全員陰性だったというツイート

と、店舗スタッフが全員陰性であることを述べた。

このツイートをしているのが25日である。

 

それまでの間に、本社スタッフの濃厚接触者としてPCR検査をし、結果が出たということである。

 

イオンは

当店に入店しているテナントのラフィネ本社スタッフが、新型コロナウイルス感染症の検査にて陽性反応が出たことを、2020年4月24日(金)に確認しました。

と書いており、これは保健所が陽性を確認した日ではなく、イオンがラフィネ本社スタッフの陽性結果を知ったのが24日ではないか?という意見が出される。

ちなみに宮城県の発表で、新型コロナウイルスに感染したと確定された人は20日までで、その後は25日となっている。

f:id:binbocchama:20200425202031p:plain

宮城県の発表

つまり宮城県在住であることを真実とすれば20日以前、仙台市在住とすれば18日以前に陽性が確定したことになる。

イオンが発表するまでのタイムラグはどういうことだ?

 

a:ラフィネ本社スタッフが保健所から陽性と告知された日

b:本社スタッフがラフィネ本社に、陽性であると伝えた日

c:ラフィネがイオンに伝えた日

24日:イオンが発表した日

 

という時系列がある。

aの日付は20日以前である。

つまり、ラフィネ本社スタッフが陽性と保健所から告知されて、イオンが臨時休業し、消毒するまでに4日間以上の時間がある。

どこで情報が遅れたのか?

イオン性善説をとれば、c=24であろう。つまり

  1. 本社スタッフが陽性であったことをラフィネに伝えるのを遅らせた。
  2. ラフィネがイオンに伝えるのを遅らせた。

のいずれか、又は両方である。

1であれば店舗スタッフの安全も害しているわけで、店舗スタッフがかばう価値もない人物だろう。

2であればラフィネは感染の危険性を放置したことになり、隠蔽を図ったと言われても文句は言えまい。

もっとも無免許マッサージを生業とする会社の習性としては納得がいくところではある。

 

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 もちろん、イオン性悪説も否定はできないが、それならラフィネ(株式会社 ボデイワーク)が主張すべきだろう。