法学検定2016、ベーシックとスタンダード

自分の法律に関する知識を客観的に証明するものが無いこと。

そして鍼灸マッサージ師でも法律や裁判の仕組みを理解せずに無茶苦茶なことを言う人もおり、そういう人たちに法律などを理解してもらうのに適当な検定試験がないか。

その2つの目的から法学検定を受けてみた。

法学検定

「法学検定試験」は、公益財団法人日弁連法務研究財団と公益社団法人商事法務研究会が共同で組織した法学検定試験委員会が実施している、法学に関する学力を客観的に評価する、わが国唯一の全国規模の検定試験です。

 詳しい内容はリンク先を読んでいただくとして、ベーシック〈基礎〉、スタンダード〈中級〉、アドバンスト〈上級〉とあり、要項(PDF)によればベーシックは法学部1年〜2年、スタンダードは2〜3年ぐらいのレベルだそうで、この試験に合格すると単位をくれる大学もあるらしい。

 

私の法律に関する知識は国家一種試験の教養試験レベル(技官で受けて、一次だけ通過)と、医事法規、特に無免許医療の判例、そして職業選択の自由に関する理解のために憲法判例百選を読んだ程度である。あとプロバイダ責任制限法関連か。

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ4 社会科学

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医事法判例百選 第2版 (別冊ジュリスト 219)

医事法判例百選 第2版 (別冊ジュリスト 219)

 

 

憲法判例百選1 第6版 (別冊ジュリスト 217)

憲法判例百選1 第6版 (別冊ジュリスト 217)

 

 

 

 

あとは国民生活センター消費者庁による、消費者契約法に関する判例解説を読んだ程度。

消費者契約法に関連する消費生活相談の概要と主な裁判例等(発表情報)_国民生活センター

 

なので私の法律知識はだいぶ偏っている。

もっとも法律専門職を目指すわけでもないので偏っていても構わないのだが。

ただ、私はトラブルを解決する、あるいは予防するために法律を学んでいるのではない。

業界の法秩序を変える(判例変更や人の健康に害を及ぼすおそれのある行為の明確化)ためであり、そのためには裁判所に判断してもらえる形でのトラブルが必要なのである。

そのためにはゼネラルな法知識も必要になってくる。

弁護士は法律紛争の解決・予防の専門家であって、紛争の起こし方を提案する商売では無いはず。

紛争の解決・予防のみを考えるならビジネス法務検定の方が実用的だろう。

www.kentei.org

 

と話がそれてしまった。

まあ、想定する対象者として法学部生を出しているので学術的な面が強いです。

 

で、検定の存在を知ったのは10月になってから。

ベーシックとスタンダード、一緒に受けると割引なので一緒に申し込む。

ベーシックの問題集はスマホアプリ、スタンダードの問題集は紙で購入する。

 

2016年法学検定試験問題集スタンダード〈中級〉コース

2016年法学検定試験問題集スタンダード〈中級〉コース

 

 でもほとんど勉強できず。

電車通勤してないのでスマホで問題を解くのも不向きである。

 

そんなわけでほとんど対策もできずに本番。

ベーシックは「法学入門、憲法民法、刑法」の四択問題。

仙台では約40名の受験。

民法の物権とか債権とか全くわかりません(汗)

私が民法でわかっているのは第90条と後見人、相続関係ぐらいである。

 

すでに解答は公表されていますので採点結果。

法学入門 7/10

憲法 13/15

民法 13/20

刑法 13/15

合計 46/60

 

過去のデータを見ると30〜36点で合格なのでベーシックは記入ミスなどがなければ合格確実。

憲法民法、刑法が同じ13点ですが民法は20点あるのでいかに私が民法に弱いか、というのがわかりますな。

 

で、午後からはスタンダードの試験。

科目は「法学一般、憲法民法、刑法」に加え選択科目が1科目。

選択科目は民事訴訟法、刑事訴訟法、商法、行政法基本法総合(憲法民法、刑法)

 

当初の計画は基本法総合を選ぶつもりだったんですが、民法は上述のとおりだし、憲法だって職業選択の自由表現の自由に関する判例ばっかり読んでいて統治機構の細かいところなんて覚えていない。そんなことを午前のベーシックの試験で思い知らされた。

 

そんなわけで、以前に本人訴訟の本も読んでいるので民事訴訟法を選択することに。

 

で、採点結果

法学一般 8/10

憲法 11/15

民法 8/20

刑法 9/15

民事訴訟法 8/15

合計 44/75

 

過去のデータをみると合格ラインは40〜45点なので通知が来るまでは結果がわからない状態です。

 

でもこれで受かるのもなんだかな、という気もします。

---2016/11/29編集---

ツイートを埋め込んでいましたが、削除。

直接抗議は来てないのですが、ツイートのブログ掲載の事後報告にご不満なようでしたので。

 

なお、公開アカウントによるツイートの再利用などはツイッターの規約により了承済みとなっています。

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---(追記終わり)---

ちなみに民事訴訟法は私の場合、原告適格や裁判の土地管轄といったあたりが関係してきます。

本来なら手続きに関しては弁護士に任せるのが良いんでしょうけど、予め知っておかないと対応できないこともありますので。

 

冤罪が怖い人、陥れられそうな人、犯罪被害にあったときに警察の怠慢が許せない人は刑事訴訟法を勉強しても損はないかと思います。

 

行政との交渉が必要な場合もあるので行政法の理解もあったほうが話は進めやすいかも。

 

というわけでちゃんとそこら辺を勉強しておきたいのでスタンダードが落ちても気にしないことにしよう。