医師法

亀石倫子弁護士に対する懲戒請求(棄却済み)。日弁連は医師法に関する大阪弁護士会の議決と、裁判例の矛盾を整合できなかった。懲戒請求対象者の日弁連での地位の違いによる、懲戒請求審査での第三者の違法行為の認定の違い。

エックス(旧twitter)で述べていたが、私は整体師(法定の医療免許を持っていない、無免許治療業者)を紹介する投稿をTwitterで行った弁護士に対し、違法行為(医師法17条違反、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(あはき法)12…

茨城県理学療法士会は理事の唐澤幹男氏や所属会員が、日本理学療法士協会の見解に反する違法な施術業務に従事することを黙認している。

ランキング参加中理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・鍼灸師(PT・OT・ST・あはき師) KINMAQ整体院というフランチャイズチェーン PTによる、医師の指示なしでの整体施術の問題点 理学療法士の免許業務 法改正によらず、PTによる独立判断での施術を認める…

スマホに取り付けた一般医療機器による眼球撮影は医行為ではない、というグレーゾーン解消制度での回答

令和5年1月13日、経済産業省のグレーゾーン解消制度で、「スマートフォンに装着する前眼部撮影用医療機器の販売・貸与」というサービスに関する照会の回答が出された。 照会書は下記PDF https://www.meti.go.jp/policy/jigyou_saisei/kyousouryoku_kyouka/sh…

歯科衛生士は品位保持義務があっても、懲戒は業務停止以上しかない。

医師法では医師に対する懲戒処分の内容が規定されている。 第七条 医師が第四条各号のいずれかに該当し、又は医師としての品位を損するような行為のあつたときは、厚生労働大臣は、次に掲げる処分をすることができる。一 戒告二 三年以内の医業の停止三 免許…

HIKAKIN(ヒカキン)氏が違法な整体業者を動画で紹介している。

有名なYouTuber、HIKAKIN氏がエセ医学を紹介しているというツイートがTLに流れてくる。 ヒカキンさんの動画でエセ医学が紹介。・首をボキボキする整体⇒厚労省が「中止する必要あり」と通告済。米国心臓協会らも「脳卒中リスクあり」と警告・吸い玉⇒適切な科…

整体やカイロプラクティックなどの無免許業界は、その施術業務が違法ではない旨の意見書を用意していないのか。

グレーゾーン解消制度による、AI契約レビューサービスの照会と業界大手他社の対応 業界大手の対応:プレスリリースと弁護士による意見書 整体やカイロプラクティックの業務が医師法・あはき法に違反しないという、法学者・弁護士による意見書は存在するのか…

弁護士法人で社員に対するマッサージ等の施術を依頼するならちゃんと国家資格である鍼灸マッサージ師に頼もう。整体やリラクゼーションなどの無免許業者と契約したら懲戒請求を受けるかも。

本記事は施術業界・医療業界や一般の方よりも弁護士法人関係者に読んでもらうことを優先しております。 弁護士法人が整体やリラクゼーションなどの無免許施術事業者と、社員に対する施術を契約した場合、懲戒請求を受けるおそれがある。なので法的リスク管理…

「自称リハ」業者、株式会社LAPREが運営する認知症専門リハビリテーションLAPREの景品表示法違反。そして医師法違反。

埼玉県が、認知症専門リハビリテーションLAPREを運営する株式会社LAPRE(代表取締役 岡本 一馬)に対し、優良誤認表示を行っていたとして、措置命令を出した。 www.pref.saitama.lg.jp 命令に従い、表示は変更したようだが、景品表示法違反の表示をした事を…

長尾和宏医師の違法診療疑惑と、医師法に違反する商売の助長。カイロプラクターをリハビリのリーダーにし、開業したカイロプラクティック店を推薦している。

本記事の要旨 長尾クリニックでリハビリリーダーをしていたというカイロプラクター(国家資格無し)、作本 正次氏。 リハビリは無資格者でも行えるのか? 医師が無資格者に指示して、行わせることができる行為の範囲 長尾クリニックにおける、リハビリリーダ…

厚生労働省のAED利用の報告書からみる、医行為該当性(医学的知識)の判断基準

心停止状態にある人へのAED利用は医行為である。 しかし、通りがかった一般人に関しては反復継続の意志が無いので業性が否定され、医師法17条違反にはならない。 また客室乗務員など、業務としてAEDを利用することが想定されていても、緊急避難として医師…

機能回復や向上を目的としない身体改造は医行為なのか?

www.asahi.com 愛知県警中署は31日、刈谷市半城土町、彫師木村智昭容疑者(40)を医師法違反の疑いで再逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 署によると、木村容疑者は医師でないのに、2018年6月~今年1月までの間、安城市の店舗内などで20代女性3人…

海外のカイロプラクター等と、外国医師等が行う臨床修練等に係る医師法第十七条等の特例等に関する法律

我が国は、外国政府による医療免許所持者に対しては、国家試験受験資格を与えるぐらいしか認めていないことはすでに記事にした。 binbocchama.hatenablog.com 表題の、臨床修練、臨床教授に関する特例法があった。 外国医師等が行う臨床修練等に係る医師法第…

公明党の遠山清彦衆議院議員が財務副大臣在任時に便宜を図った、日本カイロプラクターズ協会によるSLAPP(言論弾圧)を退けました。

一般社団法人日本カイロプラクターズ協会(JAC)が当ブログの記事に関し、株式会社はてな(「はてな社」)に対して削除及び発信者情報の開示請求を行ったことはツイッターでお伝えしたとおりである。 私のブログ記事に関し、 #日本カイロプラクターズ協会 か…

保健指導は医行為ではなかった?誤った保健指導は人を殺す。

保健指導は医行為なのか? タトゥーの最高裁決定に関し、 って判示からは、保健指導も医行為に含まれる=医師の業務独占であるとしか読めないけれども、保健指導が保健士の名称独占だけれども業務独占ではない点(保健師助産師看護師法29条)と整合するのか?…

タトゥー裁判(医師法違反事件)の最高裁決定を読んで。医業類似行為への影響など。

彫師がタトゥー施術をしたことが医師法違反事件に問われた事件で、最高裁の決定が出され、被告人の無罪が確定した。 決定文が裁判所サイトに掲載されたので思うところを書いていく。 無罪となった控訴審判決時に書いた記事は下記のとおり。 binbocchama.hate…

栃木の祈祷師による殺人事件:1型糖尿病の児童に対する医療ネグレクトと、このような「治療」行為が放置されている原因

1型糖尿病の児童に対するインスリンの不投与を指示したとして殺人罪に問われた祈祷師(医療系の免許は持っていない。)に対する最高裁の決定(上告棄却)がされた。 www.asahi.com 栃木県で2015年4月、治療と称して1型糖尿病を患う男児(当時7)にインスリン…

整体やカイロプラクティックなどの無免許業務の顧問弁護士は懲戒請求可能ではないか?違法行為を止めるよう助言しなかったのは弁護士の品位を失う非行にあたる。

2020/12/28追記 本記事を含む、当ブログ記事に関してJACから発信者情報開示請求がはてな社に対して行われたが、非開示の決定がされた。 公明党の遠山清彦衆議院議員が財務副大臣在任時に便宜を図った、日本カイロプラクターズ協会によるSLAPP(言論弾圧)を…

#石破茂 が理事長を務める、日本カイロプラクティック登録機構(JCR)の教育プログラムの問題点(医師法違反など)

2021/05/16追記 2021年5月13日付で、石破茂氏がJCRの理事長に就任したのにともない、タイトルを 「遠山清彦前財務副大臣が理事長を務める、日本カイロプラクティック登録機構(JCR)の教育プログラムの問題点(医師法違反など)」から変更。 https://t.co/eiP…

無資格者は患者個人の心身の状態に応じた医学的判断・助言をしてはならないし、治療のための施術計画を立ててもいけない。グレーゾーン解消制度やオンライン診療ガイドライン、富士見産婦人科病院事件より。

グレーゾーン解消制度における厚労省の回答 www.meti.go.jp 厚労省のリリースは下記PDF(回答日は2019年2月26日) https://www.mhlw.go.jp/shinsei_boshu/gray_zone/dl/jisseki_03.pdf 内容としては照会した行為が医行為に該当するか否か?ということである…

探偵業法を参考に、無資格者の規制を考えてみる

www.sankei.com 弁護人の弘中惇一郎弁護士は昨年7月、ゴーン被告が同4月に保釈されて以降、保釈条件で指定された東京都内の住宅周辺を何者かに見張られたり、外出先まで尾行されたりしていると明らかにし、「重大な人権問題」と訴えた。 その後、弘中氏は…

あるカイロプラクティック協議会のガイドラインではカテゴリー2Bのカイロプラクターは独立判断で施術できない。

一般社団法人 日本カイロプラクターズ協会(JAC)以外にもカイロの団体が有り、その一つに日本カイロプラクティック団体協議会(JCCO)というのがある。 日本カイロプラクティック団体協議会 JCCOは、世界保健機関(WHO)が2005年に発表した『カイロプラクテ…

ノーキャンドットコム美容版の疑問・問題点

弁護士がキャンセル料の回収代行を行なうノーキャンドットコム【美容版】というサービスができた。 beauty.noshow.life 元々は飲食店のキャンセル料回収代行サービスだったのだが、美容系業者の要望が多かったことにより、美容版が作られた。 noshow.life 対…

健康寿命延伸産業分野における新事業活動のガイドライン

厚労省と経産省が作成した「健康寿命延伸産業分野における新事業活動のガイドライン」というものの存在を知る。 健康寿命延伸産業分野における新事業活動のガイドラインについて(METI/経済産業省) 健康寿命延伸産業分野における新事業活動のガイドラインに…

日本カイロプラクターズ協会の安全性ガイドラインのツッコミどころ(医師法違反)

2020/12/28 追記 本記事を含む、当ブログ記事に関してJACから発信者情報開示請求がはてな社に対して行われたが、非開示の決定がされた。 公明党の遠山清彦衆議院議員が財務副大臣在任時に便宜を図った、日本カイロプラクターズ協会によるSLAPP(言論弾圧)を…

日本カイロプラクターズ協会(JAC)が遠山清彦財務副大臣を伴って、厚生労働省に出した意見書(「非医業類似行為」関連)

(追記など) 2020/12/28 本記事を含む、当ブログ記事に関してJACから発信者情報開示請求がはてな社に対して行われたが、非開示の決定がされた。 公明党の遠山清彦衆議院議員が財務副大臣在任時に便宜を図った、日本カイロプラクターズ協会によるSLAPP(言論…

歯科医業でないでしょ?と確認したら、歯科医業と役所から回答

経済産業省のグレーゾーン解消制度を使って、企業が行おうとしている事業は歯科医業でないでしょ?と確認したら歯科医業に該当する旨の回答があった話。 #グレーゾーン解消制度 を活用してインターネット通販を活用したマウスピース等製作事業についての照会…

コメディカルの法規に見る、資格法制化前の業務従事者の扱いとカイロプラクティック等の法制化で想定されること

医療の発展により、新しく専門職が必要になることがある。 そういう場合、看護師などが行うか、そうでないものが業務を行ったりする。 そして国家資格にする必要が出てきて、法律が成立したときには既存の業務従事者をどう扱うか、ということが法律に書いて…

外国の医療系免許所持者に対する日本での扱い

なお、あはき法や柔道整復師法には「外国」という文言は無い。 医師法 第十一条 医師国家試験は、左の各号の一に該当する者でなければ、これを受けることができない。 一 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)に基づく大学(以下単に「大学」という。)…

施術者が実際に健康状態等を判断しなくても、被施術者が判断されたと思ったら医行為である。

詐欺事件における医行為の認定 問診判例に見る、機械的作業と医行為 詐欺事件における医行為の認定 医師法違反,詐欺被告事件 札幌地裁 平成15(わ)52 平成16年10月29日 被告人の行った眼球虹彩診断等は医行為にあたり,被告人は,本件犯行当時,自己の提唱す…

整体師などの無免許業者が医師法違反で有罪となった事例はあるのか?

そんな質問をいただく。 報道されているのではこんなのが有る。 www.sankei.com 2016年11月9日の記事である。 医師免許がないのに赤外線を照射して疾患が治るとうたい、治療費をだまし取ったとして、詐欺と医師法違反の罪に問われた高松市の治療院経営、藤原…